フィリピン料理のアドボを日本で

私の母はフィリピン人で、小さい頃からフィリピン料理をよく食べていました。

その中でも大好きなのはアドボと言うお肉料理で、豚肉を酸味がある調味料で味付けをしたとてもご飯に合うおかずでした。

田舎町で、中々フィリピンの調味料を手に入れる事が難しかった母は何度もアドボをリクエストする私の為にと日本の食材で作る事にしたのです。

お肉は豚肉が高く、安く売られていた手羽先を買い酸味はお酢と醤油を選びました。

まず鍋に手羽先と、手羽先が浸る位のお水を入れ茹でます。

手羽先から油の旨味が出て手羽先が柔らかくなってきたら、お酢は最初に入れたお水と同じ割合で醤油は大さじ二程お好みで入れます。

味が少し濃いめの方が手羽先に染みるのでとても美味しいです。

中火で水分が無くならない様に見つつ、30分程煮詰めたら最後にローリエを数枚入れ完成です。

お酢が更に手羽先を柔らかくし、酸味と醤油の和風の味付けがクセになります。

母が亡くなってから数年が経ちますが、私は今でもその味を引き継いで作っています。